地区補助金(D.G)を利用しての奉仕活動として、フィリピン・セブ島の都市部から車で約3時間ほど南へ移動したところにある、アルガオという貧困地域の小学校7校に通う子供たち(児童約1,400人)に、文具品とまだ使用可能な中古の衣類・タオル・カバン・玩具等の寄贈を行う予定だったのですが、今年度は新型コロナウイルスの影響により、フィリピンにおいても小学校が休校になり、また、外出禁止令やスーパーマーケットなどの長期閉店により文具品の購入が出来ず、中古の衣類・バッグ等の寄贈のみとなってしまいました。
セブ島における都市部やリゾート地は島全体から見れば一部の限られた地域であり、大半の地域はいまだ井戸も水道もなく雨水を貯めて生活用水に使ったり、山間部の道路は狭くて急なため、車は通れずオートバイしか通れないのが現状です。農業が主な労働ですが収入が乏しいこれらの地域の人たちは、学校で使うノートや鉛筆など文具品を買うことができません。
子どものたちのほとんどは先生からノートを1枚ずつちぎって、その都度貰います。また、衣類や靴、バッグなどが満足に購入できる家庭はほとんどありません。
私たち大阪難波ロータリークラブの活動は今年度で3年目で、中古衣類等については日本国内で寄付を募り船便にて発送し、そして本来であれば、ノートや鉛筆、消しゴムなどの文具品は以前からご協力いただいている、現地ボランティアグループ”Team DamGo”様と連絡を取り合い現地で購入し、私たちが小学校に訪問して子どもたちに手渡しで寄贈を行ってきました。
今年度は中古衣類等の寄贈のみとなってしまいましたが、3月7日から4月28日まで、3便に分け、船便にて発送いたしました。最初のものは4月20日に無事現地に到着したと連絡がございました。 今回コロナ禍の中で私たちの現地への渡航は叶いませんでしたが、コロナ収束後、また子どもたちの笑顔を見られる日が来ると思いますので、できる限り支援を続けていきたいと思います。